masquerade0324のブログ

とある大学院生のメモ書き

有栖川有栖「女王国の城」

いま「はじめまして」という記事を書いたばかりですが,ちょうど本を読んだので感想を簡単に.

 

今回読んだのは,有栖川有栖「女王国の城」の文庫版上下です.

 

女王国の城 上 (創元推理文庫)

女王国の城 上 (創元推理文庫)

女王国の城 下 (創元推理文庫)

女王国の城 下 (創元推理文庫)

 

 本格ミステリと呼ばれるもので,江神シリーズ第4作にあたるもので,いままでの3作も全て読んでいますが,上下巻になっているのはこれが初めてです.結構長かった.

 

著者もあとがきで書いている通り,上巻が「静」であり,下巻が「動」というくらい,動きに違いがあります.上巻を読んでいるときは,あまり物語が大きく進まないなと思っていましたが,下巻ではかなりスピードアップします.更に最後の方の詰め方がすさまじい.思わず興奮してしまいます.有栖川有栖独特のテンポというものでしょうか.

 

有栖川有栖の江神シリーズでは,「読者への挑戦」というページがあって,推理しろと著者から挑まれているわけですが,今回”も”だめでした.わからなかった...

 

犯人その人かー!というパターンです.何よりも興奮するのは,探偵江神の卓越した推理力でしょう.ロジックがすばらしい.よく探偵ものでは,物的証拠がないこともあります.江神シリーズもそのひとつだと僕は思っていますが,理詰めの推理は物的証拠なんかいらない!と思わされるほどです.

 

あと,本作では,「人類協会」なる宗教団体の総本部「(女王国の)城」が舞台になっていて,宗教に関する話も出てきます.宗教に関する議論もおもしろかったです.

 

とりあえず,いま読んだ感想はこんなところです.