masquerade0324のブログ

とある大学院生のメモ書き

森博嗣「少し変わった子あります」,「探偵伯爵と僕」

最近森博嗣の本を2冊読みました.

少し変わった子あります

少し変わった子あります (文春文庫)

少し変わった子あります (文春文庫)

変わったお話でした.主人公はある名も無き料理店(?)を友だちに紹介してもらい,そこへ通って毎回異なる女性と食事をする,というお話です.これ以上の説明ができません.来店ごとに章立てされていて,基本的にはその女性とときには会話したり,あるときには会話しなかったりします.主人公は女性の食事の動作を観察しています.それがきれいだそうです.何説明しているのかよくわかりませんが,そういった小説なんです.これだけ聞くとなんだそれ,とある意味ではつまらなく思うかもしれませんが,最後の最後に「ん!?」となること間違いなしです.ちょっと肝を冷やしますね.背中がゾクッとなるかもしれません.得体のしれない感じでしょうか.そういったところも楽しみました.何より楽しんだのは,何気ない動作を事細かに言葉で表現しているところでしょうか.よかったです.軽く読めます.

探偵伯爵と僕

探偵伯爵と僕 His name is Earl (講談社文庫)

探偵伯爵と僕 His name is Earl (講談社文庫)

探偵ものです.主人公の「僕」が探偵を名乗る「アール」という人と事件を解決するというお話を,日記のように「僕」が記している,というのが最後の方を読むまでの説明になります.それだけなら何の変哲もない探偵ものの小説だし,「僕」が書いているということになっているので平易な文だと思って読み進めていくわけです.そこで起きている事件自体は結構重いものだったりするのですが,日記のようなものを通して読むとそうは思わないのがこれまた不思議.最後の方まで読んで,なるほどそうだったのか,気軽に読めたけどちょっと物足りないなと思いました.そう,思っただけでした.最後の最後を読むまでは...これ以上は何も言わないでおきましょう.自分もこの文章を忘れた頃に見なおしたときに,結末がわからないとまた読むでしょうから.森博嗣らしいかもしれません.

どちらもノンシリーズ物だったので軽く読む程度に買ったのですが,最後の最後でやられたというのが正直な感想です.森博嗣を甘く見ていたと言ってもいいのではないでしょうか.このような驚きはうれしいですね.どちらも買って読んでよかったなと思っています.

森博嗣の作品結構読んだなー)