masquerade0324のブログ

とある大学院生のメモ書き

羽生善治「決断力」

久しぶりに新書を読みました.羽生善治の「決断力」という本です.

決断力 (角川oneテーマ21)

決断力 (角川oneテーマ21)

少し前にも羽生善治の本を読んだという記事を書きましたが,それくらいには羽生善治が好きです.私が小学生のときに初めて将棋に触ったときに,初めて羽生善治という人を知りましたが,そのときからすごいという思いを持っています.

本の内容は,決断力というよりも,思考に関することだと思っています.これは2005年に発売された本であり,少し前に読んだ2012年に発売された「直感力」という本より7年前ですが,思考プロセスが変わってないなということがよくわかります.

特におもしろいなと思ったところが二つあります.

一つ目は,考えるということは最終的には一人で行う作業だという旨が書いてあったことです.これはまさに私もそう思っていて,本の中では,複数人の勉強会もいいが,それよりも一人で考えるほうが好きということがありました.私も勉強会は好きですし,実際に何度か行っていますが,それはあくまでもみんなでわからないところを理解したり楽しく進めるということで,そのあとにやりっぱなしにして,自分一人で考える時間が全くないということは良くないと考えています.思考について,当たり前のようでいて,なかなか本には載っていないコアなことだと思いました.

二つ目は,将棋と情報化時代のことです.その中でも特に,情報を捨てることが大事だということには全くもってその通りだと思いました.現在は,どこでも手軽に情報が手に入る時代で,いろいろなところで「情報の取捨選択が大事」と言われますが,限られた時間の中で,良い情報を取るということはなかなか難しいです.それよりは,良くない情報を捨てる,思い切りよく最初の段階でバッサリ絞り込むというこは,非常に重要なことだと考えています.基本的には私はこの原理で情報を取り扱っています.特に研究ではそういう方針を決めていないと,次から次へと情報が来るので,なかなかに大変なのではないかと思います.

また,これとは別に,将棋とコンピュータの話も最近話題になってたのでおもしろかったです.

この本を読んで何より驚かされるのは,この本が2005年の本だとは思えないということです.また羽生善治の作品を読みたいと思っています.