masquerade0324のブログ

とある大学院生のメモ書き

道尾秀介「球体の蛇」

道尾秀介の「球体の蛇」を読みました.

球体の蛇 (角川文庫)

球体の蛇 (角川文庫)

道尾秀介作品らしく,物語は非常にダークな内容です.人間の負の内面がよく描かれているなと毎回思います.今回は特に,子供の残酷さや,誰もが持つかもしれない罪悪感が印象的でした.例によって人の死の真相がいかにというストーリーなのですが,タイトルの「球体の蛇」は言い得て妙だなと読み終えて感じました.

今作品もおもしろかったのですが,道尾秀介作品をいくつか今までに読んでいるため,ある意味ではストーリーの概要というか,その雰囲気は読める展開でした.もうちょっと人間の残酷さというダークな面や,そんなのありえないだろという話を期待していたからでしょう.それだけ道尾秀介のダークさは一流だと思っているということです.道尾秀介作品で最初に読んだ「向日葵の咲かない夏」が強烈だったからだと思います.

向日葵の咲かない夏 (新潮文庫)

向日葵の咲かない夏 (新潮文庫)

まだ道尾秀介作品で読んでいない本が家にあるので,今度はそれをまた期待して読みます.